新日本プロレスNEW JAPAN CUP 2020 7.3のメインにタイチ VS SANADAが組まれました。結果は皆さんがご存じの通り試合展開としては金丸の介入やダーティープレイを駆使したタイチをSANDAがオコーナーブリッジで勝ちました。
試合よりもこの2人がシングルマッチをすること自体に高まりを感じるところです。
さらに解説に金丸がいることで、新日本プロレスよく考えているなとよくわからない気持ちの高ぶりを私は感じました。
タイチ、SNADA、金丸の共通項の全日本プロレス
3人の共通なことは全日本プロレス出身ということです。ただし、3人の入門時期やデビューした時期では全日本プロレスの置かれている状況は大分違っています。
タイチに関しては2001年入門、2002年デビューとなります。このころは全日本プロレスから大量離脱があり、三沢光晴らがノアを立ち上げた後になります。さらに、武藤が全日本プロレスに来る前に入門を果たしており、デビュー時には武藤体制になってからになります。全日本プロレスが微妙な時に入門、デビューを果たしたことになります。その後は川田の付き人を務めているので川田の匂いを漂わせるようになります。
SANADAは全日本プロレスが武藤体制になった後の2007年にデビューをしております。その後は武藤がWRESTLE-1を2013年に旗揚げをしたのを機にWRESTLE-1に移籍をしています。武藤の匂いが感じられます。
金丸は1996年にデビューしているのでまだジャイアント馬場が存命中に入門しています。全日本プロレスの創設者に指導を受けたことにになります。そのため全日本プロレスの源流に触れている現役では数少ないレスラーになっています。
この3人は全日本プロレス出身でありながらそれぞれ違う環境で全日本プロレスで過ごしています。その中でも最近のタイチは新日本プロレスにいながら、過去の全日本プロレスの匂いを出しています。
SANADAや金丸は全日本プロレスというものを出していませんがファン側からするとこの関係性を考えながら見てみると色々な見方ができるのではないでしょうか?
あえてタイチは全日本プロレスの匂いを漂わせるムーブをすることで新日本プロレスの他のレスラーとの違いを出したいのではないかと考えたりします。
しかもこれが川田の付き人だったタイチだから許容されているところはあると私は思います。
この試合でここまで考えることができるのがプロレスのよいとろだと思いますね。各レスラーのバックボーン、関係性を見ているといろいろなことを考えられて楽しいです。
これがプロレスですね。
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