ブシロード木谷取締役がプロレス界の総意として馳衆議院議員に要望書を提出。
要望書の提出には、新日本プロレス、全日本プロレス、DDTプロレス、プロレスリング・ノア、ディアナ、東京女子プロレス、スターダムが同席しています。
要望書の要点としては
1.簡易検査キット早期普及
2.年間契約している選手の休業補償
私としては1の検査キット早期普及には疑問どころか反対です。
2の休業補償については要望を出すことに関してはよいと思います。プロレス界だけにとどまらず、社会全体の問題ではあるので各業界がこのように休業補償を問題提起することはよいことであると思います。
検査キットの早期普及について私が反対する理由があります。
簡易検査キットを使うことで感染拡大の恐れ
今更こんな話しをするのはどうかと思います。
なので、この要望を見てプロレス界にがっかりしました。
検査キットを使うことで何が起こるか調べればわかると思いますが、この要望書を提出する前に確認しなかったのですかね?
簡易検査キットで100%陽性とわかるものでないと意味がないことはわかって要望書を出しているのでしょうか?
仮に検査をして99%陽性が出る検査キットだとしたら、感染者100人のうち99人は陽性、1人は陰性となり、この1人は偽陰性になります。この偽陰性の人が陰性だと安心して外出等を行うと感染を拡大していきます。
さらに同じ検査キットで99%陰性と出る検査キットだとしたら、感染してない100人の内99人は陰性、1人は陽性となり、この1人は偽陽性となります。この場合は陰性にも関わらず、医療にお世話になります。
つまり検査キットで安心を得ようとして使用したとして、陰性と出ても陽性の可能性があり、陽性と出ても陰性の可能性があるのです。
あくまで簡易検査キットは診断の確定に使用するものであるので、最後の決め手に使うものになります。
インフルエンザの簡易検査では医師が症状を見て、これはインフルエンザかもしれないと判断した場合に検査をしています。
あくまで、医師の症状の補助にすぎないと思われます。
要望書を読むと「緊急を要する医療現場への配備を最優先」とは書かれてますが、その後の「プロレス団体のレスラー及びスタッフに対しても、検査の利用ができますよう簡易検査キットの早期普及」という部分は検査のことがよくわかっていないのではないかと思います。
レスラーやスタッフも症状が出た後に検査をするのでよいと思います。
簡易検査キットを使うことで医療崩壊や感染の拡大の恐れがあるのは、ネットを利用する人なら調べればすぐわかるはずです。
要望書を考えた人が木谷取締役ならもう少し調べたほうがよいと思います。この要望書がプロレス界にとってマイナスになる可能性があるのではないかと思います。
簡易検査キットを使い安心を得たいはわかりますが、あくまで症状が出た後の確定診断に使うものだとわかったもらいたいです。
まったくの素人でもこの程度は調べられますので、慎重に要望書を出してほしかったです。
プロレス界のイメージダウンにならないことを祈ります。
検査については下記のリンクを参考にしてください。
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